社長のつぶやき

社長のコラム

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。

 

さて、昨年は1月から波乱の幕開けとなりました。

 

寒波やLNGの不足、その他さまざまな要因のもと、市場は前代未聞の大暴騰を演じ、史上最高値となる252円/kWhを記録しました。

 

政府は15日にインバランス料金の上限を200円に設定、以降、価格暴騰は終息に向かうものの記録的な価格暴騰のダメージは大きく、倒産する事業者や電力事業からの撤退する事業者、小売価格値上げなどを公表する新電力が相次ぎました。

 

秋にも市場は不穏な動きをみせます。海外の燃料相場、特に欧州の天然ガス相場が記録的な上昇となり、イギリスでは電力の小売事業者が相次いで倒産、LNGの価格上昇はアジアのLNG価格にも波及するようになり、日本の電力市場にも影響が見られようになりました。

 

加えて、10月に入っても季節外れの暑さで冷房需要が増加し、想定外の高値をつける場面が散見されました。

 

10~11月の不需要期は、これまで市場価格も低調となるケースが多かったのですが、昨年は小売価格と卸価格の逆ザヤが拡大、ここでも新電力から撤退や高圧お客さまの供給を辞める小売事業者も見られました。

 

日本のエネルギー時給率はわずか11.8%。

 

昨今の燃料価格高騰や海外の流通事情がもたらす日本の電力市場への影響を見てもわかるように、日本のエネルギー情勢は、完全に世界情勢に左右されます。

 

また、今後LNGや石油の価格は、2050年までに2倍以上になるといわれています。エネルギー資源のほとんどを海外からの輸入にたよっている日本において国内で電力の価格の叩き合いが起こっていること自体、とてもおかしなことですよね。

 

とはいえ、電力の価格は経済活動に大きく影響を及ぼします。行き着いた答えは、「自国産(自前)の電源を大量に生み出し、効率よく使う」ということ。

 

まずは、我々の地元であるこの八女地域で、自前の電源をたくさん増やしていきたい。その想いの実現のために、今年も「LED’Sプロジェクト」を展開してまいります。

 

この「LED’Sプロジェクト」で実現できることは、

 

・外部環境に左右されにくい自律的な地域エネルギーシステムの構築

・未来に引き継ぐことのできる地球環境にやさしいエネルギーの創出

・地域資金の域外流出の防止

・地域の防災レジリエンスの強化

 

我々は、自律的で持続的な「強い田舎を創りたい」という想いを胸に、2022年もチャレンジし続けます。

 

※毎年恒例、「八女」の地名の由来といわれる八女津媛神社に初詣に行ってまいりました